昭和10年代、柳谷素霊師が表舞台に登場し、「古典に帰れ!」と声を大にして叫び、新古典主義を主張された。師のもとに多くの心ある鍼灸師が集まり、多くの事柄を学んだが、東方会初代会長の小野文恵もその一人であった。昭和15年、「経絡治療」という治療体系が、今は故人となった先人たちにより鍼灸本来の正統的なものとして打ち出された。歴史的にみればまさに画期的なことであった。これを基本に、鍼灸の学術の伴った本物の臨床家を育成したい、との念願から昭和45年10月に東方会(東方医学鍼灸臨床研究会)を設立し、同時に機関誌として『鍼灸医学』誌を発刊した。(48号まで発行されたのち、休刊期間を経て2020年に復刊)
本会の特徴は、小野文恵の50年に亘る臨床の成果として特に「気」を捉え、「気」を調整する鍼法「接触鍼法」が体系化されていることである。また、接触鍼法のみならず刺入鍼法や豪鍼以外の特殊な鍼を用いる鍼法(特殊鍼法、圓鍉鍼法、留気鍼法)を合わせて計26種の鍼法を病人に応じ使い分けている。これらの各鍼法を含む一連の治療体系を東方会方式と定めている。
初代会長小野文恵は平成9年没、二代会長小野太郎は平成23年没、三代会長丸山治は2023年に名誉会長へ、現在は四代会長門間茂を中心に活動を進めている。
会長 | 門間 茂 |
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副会長 | 山本和臣 |
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副会長 兼事務局長 | 鷲田伸二 |
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講師/監事 | 神原正昭 |
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講師 | 住本陛子 |
講師助手 | 早坂祐子 |
講師助手 | 酒井綾子 |
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講師助手 | 川原田仁加 |
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講師助手 | 藤田和喜 |
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講師助手/事務局員 | 鈴木正美 |
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講師助手/事務局員 | 茂木麻美 |
昭和11年(1936) | 小野文恵、経絡治療の確立に参画。 |
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昭和15年(1940) | 古典鍼灸研究会入会。経絡治療が確立され全国的規模で普及、啓蒙活動を開始、講師陣の一人として参加。 |
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昭和34年(1959) | 経絡治療夏期大学創立。講師就任。(昭和44年まで) |
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昭和42年(1967) | 古典鍼灸研究会第三代の会長に就任。(昭和49年まで) |
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昭和45年(1970) | 東方会設立。機関紙『鍼灸医学』創刊。 |
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昭和47年(1972) | 日本経絡学会(現日本伝統鍼灸学会)設立。副会長就任。 |
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昭和49年(1974) | 古典鍼灸研究会名誉会長就任。 |
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昭和50年(1975) | 新人部会開講。 |
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昭和52年(1977) | 月例会休止。新人部会・『鍼灸医学』は継続。 |
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昭和53年(1978) | 『鍼灸医学』第32号臨床講座「気と接触鍼法」*接触鍼法の正式発表 月例会再開。 |
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昭和55年(1980) | 臨床五十年を記念しての祝賀会。 |
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平成元年(1989) | 小野太朗、第二代会長就任。 |
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平成9年(1997) | 小野文恵、逝去。 |
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平成14年(2002) | 丸山治、第三代会長就任。門間茂、副会長就任。 |
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平成15年(2003) | 新人部会改め、現入門塾第一期開講。 |
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平成21年(2009) | 津田昌樹、副会長就任。 |
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平成23年(2011) | 小野太朗、逝去。 |
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平成26年(2014) | 北陸支部発足。 |
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平成29年(2017) | 月例会・入門塾会場を高田馬場の東方堂から大田区大森の鷲会館に変更。入門塾を増員。 |
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平成30年(2018) | 夏期研修会再開。 |
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令和2年(2020) | 機関紙『鍼灸医学』(第49号)復刊。 |
昭和34年(1959) | 『解説 鍼灸重宝記』 著者:本郷正豊 解説:小野文恵/医道の日本社 |
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昭和45年(1970) | 『鍼灸医学』 東方会編集/発行 |
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昭和51年(1976) | 『鍼灸医学概論』 藤原知・小野太朗著/医歯薬出版株式会社 |
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昭和55年(1980) | 『鍼灸臨床五十年』 小野文恵著/発行 |
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昭和62年(1987) | 『東方会講座テキスト各鍼法編』『東方会講座テキスト基礎理論編』小野太朗著/東方会発行 |
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昭和63年(1988) | 『鍼灸臨床入門』小野文恵著/医道の日本社 |
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平成2年(1990) | 復刻版『鍼灸医学』/たにぐち書店 |
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令和2年(2020) | 機関紙『鍼灸医学』(第49号)復刊 |